2016・6・13(水) 川西市の満願寺森の会を訪問

 13日は緑の環境クラブの世話人5人が、川西市にある北摂の名刹「満願寺」の背景林で里山保全活動をされている満願寺森の会へお邪魔しました。今年3月に私たちの活動地である三田市立有馬富士森林公園に来ていただいたことから、返礼を兼ねて交流を、と計画しました。
 前夜からの雨が上がって、一段と鮮やかな緑に包まれた満願寺は、心が洗われる雰囲気の古刹です。代表ら8人のみなさんの出迎えを受け、管理棟で自己紹介のあとさっそく、背景林を案内していただきました。
(管理作業の現場を歩く)
本堂の裏にはコジイの群落が広がっていました。100年は優に超える巨木が何本も枝を広げています。樹高が高く、日の光を求めて競いながら伸びていった木々の歴史を感じさせます。四国八十八か所巡りの石像が並び、寺院の背景林らしさがあります。ここは保存林になっており、植生調査地が一か所設けられていましたが、基本的に手を付けないそうです。
 沢を渡ったところはスギ、ヒノキなどの針葉樹にコナラなどの落葉樹、コジイ、アラカシなどの常緑樹が混生しています。2か所に植生調査地が作られていました。里山保全作業の活動を始めてまだ1年余りとのことで、これから楽しみの多い森だな、という印象でした。
(管理棟の前で全員そろって)
雨上がりで足元の環境が悪いことから、里山管理作業は行わず、持参した弁当を食べながら感想や今後の活動などを話し合いました。私たちの活動拠点とは植生がかなり違いますが、里山の手入れにはさまざまなやり方があり、その地域の特徴を生かした森づくりが大切だな、と感じた一日でした。                            (鷺)