2022.10.15(土)秋晴れの下、北摂里山大学植生調査を7名で支援 

  10月とは思えない暑い秋晴れの1日でした。県立有馬富士公園で令和4年度北摂里山大学 第5回講座(里山の植生調査)が開講されました。受講生30名、服部学長以下、講師、スタッフ、緑の環境クラブスタッフ等を含めて、約50名弱のメンバーが集まりました。緑の環境クラブは、7名のサポートスタッフで、調査用具の準備・植生調査のサポートを担当しました。

徐々に参加者が着席して開講を待ちます。 

9時30分から、多目的ホールでの開講挨拶に続いて、

「植生調査法について」講義が有りました。

服部学長から、樹種ごとの階層・高さ・
樹被率等を調査する手順を受講しました。
15メートルの樹高棒(測幹)の実演です。

10時頃に公園内の北摂里山大学学習林に3班に分かれて、向かいました。
学習林の入り口で、各班ごとの調査用具を準備しました。
学習林までの道すがら、樹木の勉強です。これはアセビ(馬酔木)に
ついて学長が説明していることろです。  「有毒ですよ・・・・」
上田先生の説明です。受講生の皆さんは、熱心にメモを取っていました。
昼食までに、 10メートル ✖ 10メートルの
調査エリアをトラロープを使用して、確定させました。

昼食・休憩をはさんで、植生調査開始です。
樹高棒を使用して、コナラの高さを調査して
います。「17メートルかな・・・・・。」
この標高のエリアでこの大きさの「マンサク」は珍しい・・・。
「マンサク」の葉っぱです。早春に他の樹木に先駆けて、黄色い花を
咲かせます。「まず咲く」から転じた名称と言われています。また、別に
「万年豊作」の祈願に由来する名前だともいわれます。高さは、一般的に
3メートル、成長すると5~6メートルになります。秋には黄色に紅葉します。

「タンナサワフタギ(耽羅沢蓋木)」の幼木です。葉の
先端が尾状に長く尖っています。先端に近い縁は、小さく
尖った鋸歯の形状をしています。幹は灰白色で薄くはがれ
やすい樹皮です。その実は5~6ミリの藍黒色で卵型です。

2年前の調査時に「環状剝皮」したソヨゴです。樹皮廻りの篩管を除去して
枯れさそうとしましたが、篩管が導管部分にしっかりと残っている為か、
根元から剝皮部分までにたくさんのソヨゴの新芽が育っていました。  
                      
素晴らしすぎる青空の下、事故も無く快適に予定通り、
植生調査は終了しました。1~3班の各受講生の皆さんに
とって、里山・樹木等について有意義な学習になったので
はないでしょうか。緑の環境クラブのスタッフは、福島大池の
学習林の入り口で、受講生とはお別れして、使用した用具の
倉庫入れの作業をしました。       (アベマキ 記)