秋晴れの良い天気でした。植生管理実習には絶好の気候でした。有馬富士公園の北摂里山大学学習林で、34名の受講生を対象に、5月25日(土):植生調査実習に引き続いて、植生管理実習が行われました。
9時30分から予定通り自然学習センターで講義が始まりました。
受講生34名・講師3名・大学の研修生2名・北摂里山大学の
スタッフ4名・緑の環境クラブ8名:合計51名のメンバーです。
最初に緑の環境クラブの代表から、「里山について」と「緑の環境クラブの取り組み」について講義をしました。その後、服部先生から前回の植生調査実習の結果報告等の講義の後、3班に分かれて自然学習センターを出発し、北摂里山大学学習林に向かいました。
途中、福島大池から有馬富士を望んだ景色です。爽やかな秋晴れの天気でした。
学習林へ向かう道すがら、樹木の勉強会です。
「この馬酔木(アセビ)は、花はもう散っていますが、
可愛らしい花なのに枝や葉に毒性が有ります・・・。
北摂里山大学学習林を少し入ったところで、全員で「環状剝皮」の学習です。
ソヨゴを使って「環状剝皮」の実演です。
この状態になると師菅が切断され、葉っぱで作られた糖分等を
根に送ることが出来なくなり、順調な生育が出来なくなり、
2~3年後に枯れ死する可能性が高くなります。
3班のエリアで植生管理実習です。服部先生の
号令の下、種別のカウントと種別ごと伐採を進めます。
これはイヌツゲを種別伐採していた時でしょうか?
ソヨゴを伐採して、20センチくらいの大きさに細断集積します。
ソヨゴの幹を1.2m位の長さに切断していきます。
谷川方向に横材をわたし、細断した葉っぱ・枝を集積していきます。
3班のエリアでも「環状剝皮」を実施しました。
2~3年後に成果が出るでしょうか?
実習を終え、服部先生からの演習林でのまとめのお話です。
「常緑樹のソヨゴは家具材などにも使えず、あまり役に立ちません。
このエリアは常緑樹のソヨゴの勢いが強いので、里山管理の観点
からは、間伐・伐採していった方が良いです・・・・。」最後に
3班に対して、緑の環境クラブから「今日はお疲れ様でした。北摂
里山大学を卒業された暁には、自然・里山に興味のある方は、是非、
緑の環境クラブに入会して下さい」とお願いをして終了となりました。
(写真:ウッチー・アベマキ 文:アベマキ)